第90回(公社)日本口腔外科学会九州支部学術集会

第139回歯科臨床医リフレッシュセミナー▷ ページを更新する

会期:2022年6月25日(土) 17:30~19:00(講演時間70分、質疑応答20分の予定)

演題:「感染症新時代:院内感染、エイズ、新型コロナ」

演者:松下 修三 先生
(熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター センター長・特任教授、日本エイズ学会前理事長、国際エイズ学会運営評議員)

講演概要

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、我々の社会が常に未知の感染症の脅威の中にあるという現実を再認識させた。新たな感染症が出現すると誰がどこで受け入れるのか、院内感染対策はどうするかなどの問題が起こるが、我々は新しい科学技術をもって制圧し、共生の経過を辿ると考えられる。私は、1986年よりHIV感染症/エイズの臨床と研究に携わり、本感染症の予防や治療の進歩とともに人類がウイルスと共生する現実を見てきた。約40年前に突如として現れたエイズは、多くの犠牲者を生み、現代の黒死病として恐れられた。しかしながら、病原ウイルスであるHIVが同定され、その生活環の研究から有効な抗ウイルス療法(ART)が開発された。その後の飛躍的なARTの進歩によって、治癒は得られないものの、エイズは「死の病」から「治療可能な慢性感染症」と変貌した。また、ARTで血中のウイルス量が抑えられているとパートナーへの感染が起こらないことが証明され、U=U(Undetectable=Untransmittable)と呼ばれるようになった。即ち、HIVに感染してもARTによってウイルスが抑えられていれば、普通に結婚して子供をもうけ、幸せな家庭を築くことができる時代となったのである。もちろん、パートナーにもお子さんもHIV感染は起こらない。一方、COVID-19は、まだその途上である。異例の速さでmRNAワクチンが開発され、さらに中和抗体カクテルや抗ウイルス薬も使えるようになったが、未だに感染のコントロールができていない。有効な感染症対策は、病原体の同定とその性質の研究が必要不可欠である。ワクチンに抵抗性の変異株が出現し、パンデミックを繰り返す状況がしばらくは続くと思われる。COVID-19の制圧には、変異株にも有効な中和抗体を誘導するワクチンに向けた戦略的研究が必要である。

歯科専門医「共通研修」の研修項目④「院内感染対策」に認定

※WEB参加者への注意事項:WEBによる視聴の場合、視聴の開始時刻と終了時刻のログによる受講確認に加え、講演視聴終了後のeテストの回答をもって正式な受講とみなしますのでご注意ください。

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